1.末梢神経の修復と代謝を促す栄養素

神経の保護膜である髄鞘の再形成や、神経細胞内のエネルギー代謝を高めて伝達を安定させる成分です。

・ビタミンB12

生化学的役割:傷ついた神経細胞の修復と髄鞘の維持。不足すると神経伝達が滞り、しびれや痛みの過敏化を招きます。

主な食物:アサリ、シジミ、カキ、牛レバー、豚レバー、サバ、イワシ、卵黄

・ビタミンB1

生化学的役割:糖質をエネルギーに変換し、神経や筋肉の疲労を防いで正常な機能を維持します。

主な食物:豚ヒレ肉、豚モモ肉、玄米、大豆、うなぎ

・ビタミンB6

生化学的役割:タンパク質の代謝を助け、神経伝達物質の合成を円滑にします。

主な食物:カツオ、マグロ、バナナ、鶏ささみ、にんにく

2.化学的炎症と痛みの過敏化を抑える栄養素

組織の微小環境における炎症性サイトカインを抑制し、脳へ送られる痛みの信号の閾値を引き上げる成分です。

・オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)

生化学的役割:体内で抗炎症作用を持つ脂質メディエーターの材料となり、慢性的な神経周囲の炎症を鎮静化させます。

主な食物:サバ、イワシ、サンマ、マグロのトロ、亜麻仁油、えごま油、クルミ

・抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール)

生化学的役割:活性酸素による組織の酸化変性を防ぎ、神経周囲の血流環境を良好に保ちます。

主な食物:キウイ、ブロッコリー、パプリカ、アーモンド、アボカド、ベリー類

クルミなどのナッツ類、亜麻仁などの種子類、さらには納豆などの発酵食品にもオメガ3脂肪酸やその前駆体が含まれています。これらを日常に取り入れることで、痛みの感受性を下げる土壌を整えます。

3.筋肉の緊張緩和と組織の保水を助ける栄養素

神経を二次的に圧迫・刺激する筋肉の強張りを緩め、脊柱のクッション性を支える成分です。

・マグネシウム

生化学的役割:カルシウムの働きを調節して筋肉の異常な収縮を抑え、神経の過剰な興奮を抑制します。

主な食物:あおさ、ワカメ、豆腐、アーモンド、玄米、ほうれん草

・水分と良質なアミノ酸

生化学的役割:椎間板の髄核の保水性を維持し、物理的な負荷に対する分散能力を担保します。

主な食物:鶏胸肉、白身魚、大豆製品、およびこまめな純水の摂取